水には硬水と軟水、pH値の違いで体に対する影響が異なります。
硬水の持っている特徴と軟水が持っている特徴はそれぞれ異なり、メリットとデメリットがそれぞれ存在しております。
この記事では水の特性で異なる体への影響をお伝えいたします。

●水の分類:硬水と軟水●
水には「硬水」と「軟水」があります。
これはもちろん触ってみて硬い、軟らかいということではありません。
水1000ml中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を「硬度」という数値で表しているのです。
WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは、
・硬度60㎎/ℓ 未満・・・・・・・・・・・軟水(Soft)
・硬度60㎎/ℓ 以上 120㎎/ℓ 未満 ・・・中程度の硬水(Moderately hard)
・硬度120㎎/ℓ 以上 180㎎/ℓ 未満・・・硬水(Hard)
・硬度180㎎/ℓ 以上 ・・・・・・・・・・非常な硬水(Very hard)
と4種類に分類しています。
一方日本では、
・硬度100㎎/ℓ 未満・・・軟水
・硬度100㎎/ℓ 以上・・・硬水
と2種類に分類するのが一般的です。
この他にも分類方法はありますが、ここでは硬度の数値が低ければ軟水、数値が高ければ硬水ということを認識してもらえば大丈夫です。
大切なことは、この硬度が身体にどのような影響をもたらすかということです。

硬度がもたらす身体への影響の違い

<硬水の特徴>
「硬度」の定義から明らかなように、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが豊富に含まれているため、ミネラルの補給に適しています。
ミネラルは体内でつくることができないため、水や食べ物から摂取する必要があります。
ミネラルが不足すると生活習慣病のリスクが高くなったり骨が弱くなったりしますが、摂りすぎても胃腸への負担が大きくなったり、下剤に使用されている成分(マグネシウム)の影響でおなかがゆるくなってしまいます。
普段から意識してミネラルを補給する食事をしていない方にとって、手軽にミネラルを補給できる手段になるでしょう。
<硬水のメリット>
・身体に必要なミネラルを摂取できる
・お通じの改善が期待できる
・体内組織のはたらきを円滑にしてくれる
<硬水のデメリット>
・おなかがゆるくなる
・口当たりや味にクセがある
・硬水で髪の毛を洗うとパサパサになりやすい

<軟水の特徴>
日本で採取される天然水や水道水は、ほとんどが軟水のため日本人には馴染みやすいかもしれません。
ミネラルの含有量は少ないものの、純粋な水分の補給に適しています。
胃腸への負担も小さいため、胃腸の弱い方や赤ちゃんも安心して飲むことができます。
さまざまな場面で活用できる万能型の水と言えるでしょう。
<軟水のメリット>
・口当たりや味にクセなく飲みやすい
・胃腸への負担が小さく胃腸の弱い方や赤ちゃんが飲んでも安心
・肌や髪にも優しい
<軟水のデメリット>
・ミネラルの補給を期待できない

水の分類:pH値

pH値とは、酸性・アルカリ性の度合いを示すもので、pH 7を中性として、数値が小さくなるほど酸性が強くなり、数値が大きくなるほどアルカリ性が強くなります。
日本の水道水質基準では、pH5.8~8.6(弱酸性~弱アルカリ性)とされています。
これは水道設備への影響を考慮したものとされ、この基準から外れた水が人体に与える影響ということではありません。
レモンがpH 2程度、わかめがpH 10程度なので、これらを体内に取り込んでも問題ないと考えるとわかりやすいかもしれません。
極端な酸性・アルカリ性でなければ、味などの好みを優先して良いかと思いますが、一般的に人間の体内はpH 7.4程度の弱アルカリ性と言われているため、この値に近しい方が身体になじみやすいでしょう。

ペットボトル入り飲料水の品質表示

よくスーパーやコンビニなどで見かけるペットボトルに入った水。
実は、「品名」の表示に種類があることはご存知でしょうか。
農林水産省食品流通局長通達の「ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン」では、以下のように表示をしなければならないとしています。

(1)品名
ア.特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないものにあっては、「ナチュラルウォーター」と記載すること。
イ.ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)をいう。)を原水としたものにあっては、「ナチュラルミネラルウォーター」と記載することができる。
ウ.ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためにミネラルの調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているものにあっては、「ミネラルウォーター」と記載すること。
エ.ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外のものにあっては、「飲用水」又は「ボトルウォーター」と記載すること。

一般社団法人全国清涼飲料連合会

また、ナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーター以外のものに「自然」、「天然」の用語及びこれに類似する用語を表示してはならないとしています。
つまり、この2種類以外のものは何らか手が加えられている、言い換えれば自然界では存在していない水なのです。
これは添加物のように身体にとって好ましくないものを取り込んでしまう可能性がある、ヒーリング的な言い方をすれば水が持つエネルギーを最大限教授することができなくなる可能性を示唆しています。
雨や雪となって地表に降り注いだ水は、地中の深くへと染み込んでいき、長い年月をかけて幾重にも重なる地層でろ過され、大地のミネラルを蓄えていく。
そうして流れ出た水をそのまま容器に詰めたものがナチュラルミネラルウォーターなのです。
ぜひ迷ったときは、ナチュラルミネラルウォーターを手に取ってみてください。