突然ですが、皆さんのご自宅に「アンティーク」はありますか?
アンティークというと堅苦しい印象や年配の方の趣味という印象を持たれるかもしれません。
正式な定義上は、製造されてから100年以上経過しているものをアンティークと呼ぶのですが、この記事では簡単に「大事に使われてきた古いもの」と位置付けることにしたいと思います。
アンティークは、意外にもどんなライフスタイルにも気軽に取り入れることができ、日常を豊かにしてくれるものなのです。
そんなアンティークのある暮らしについてご紹介します。

いつもの食卓をアンティークで

アンティークと聞いてまず思い浮かべるもののひとつが食器ではないでしょうか。
仕事や家事に忙殺されていたり、小さい子供がいたりすると、つい食洗器で洗える食器や落としても割れない頑丈な食器ばかりを使ってしまいがちです。
しかし休日や子供がいない時間帯などには、アンティークの食器を使ってみることをおすすめします。
機械ではなく手作業で絵付けされた器はひとつとして同じものがなく、なんともいえない味わいがあるのです。
スーパーで買ってきたお刺身も、たとえば古い伊万里焼のお皿に乗せるだけでぐっと美味しそうに見え、食卓を華やかにしてくれます。
古伊万里というと高価なイメージがありますが、意外にも小さいものであれば数百円という手ごろな価格で骨董市やオンラインで購入できます。
なぜ安く購入できるのでしょうか。
その理由の一つとして、かつて自宅で結婚式を執り行うことが一般的だった時代に、各家庭が招待客の数分だけ食器を所有していたことが挙げられます。
結婚式でしか使用しないためほとんどが倉に仕舞われ、それが今になって美品として大量に出回るようになったのです。

スペースもとらず、お値段も手ごろ、どんなテイストの住まいにも馴染むという点で、気軽に始められるアンティークと言えるでしょう。

ファブリック(布製品)をアンティークに

食器の次に手軽に取り入れられるものとしてファブリックが挙げられます。
具体的には、小さいものではテーブルクロスやクッションカバー、大きなものではカーテンやタペストリーなどです。
アンティークファブリックは、その土地に自生している植物を染料として染めているもの(例:アメリカナバホ族の織物)、独自の織り方で織っているもの(例:日本の錦織)、その地域独自の模様があしらわれているもの(例:北欧のテキスタイル)など、地域の特色が色濃く反映されています。
また、アンティークならではの優しい風合いや柔らかい手触りも大きな魅力のひとつです。

ご自宅のテイストに合うアンティークファブリックを、まずは小さいサイズのものから取り入れてみてはいかがでしょうか。
小さいサイズのものであれば、季節の変化や気分に応じて取り換えることもでき、インテリアのイメージチェンジも手軽に叶います。
たとえば、アンティークの一枚布を額縁や写真立てに入れて飾れば、それだけで立派な芸術作品になりますね。

家具をアンティークに

住まいの印象を大きく左右する家具をアンティークにしてみるのはいかがでしょうか。
アンティーク家具というとほかのインテリアと合わせづらいと思われるかもしれませんが、長い年月を経て確立された定番のデザインが採用されているため、流行り廃りなくずっと飽きずに使えるものです。

アンティーク家具店で取り扱われている家具の多くは、現在では入手困難な良質な木材を使用しており、独特の風合いがあります。
しかし、先に紹介した食器やファブリックに比べると、当然ながらお値段はある程度張ります。
より気軽に、ご実家で眠っている家具を使うのもよいアイディアです。
自分が使っていた勉強机を自分の子どもに使ってもらったり、祖母が使っていた桐箪笥をリメイクしてローチェストにしたり。
家族から家族へ、思い出とともに家具を引き継いでいくのも素敵ですね。

おわりに

堅苦しくて古臭いイメージだったアンティークは、意外にも現代の暮らしに気軽に取り入れられるものだということがおわかりいただけたでしょうか。
アンティークは大量生産の製品と異なり、「ここに行けば必ずこれが買える」というものではなく一期一会です。
びびっとくるものに出会えた時には、宝を探し当てたような感覚になりますよ。
手頃なものから、ぜひアンティークのある暮らしを始めて、今までとひと味違う住まいにしてみませんか。